近くて、遠い。
近づくふたり。




あの後無理やり連れて帰らされたのは言うまでもなく
只今私の家にいます。

お前は寝てろ。愁はそう言って部屋を出ていった

明日澪ちゃんになんて言おう。
私が倒れたとき愁が運んでくれたのならその場に
澪ちゃんも居たはずだ。

考えすぎて頭痛くなってきた…とりあえず今は寝よう

布団に入る。丁度その時

『くるみ、入るぞー。』

愁はそういいながら入ってきた
手には薬と水。探してきてくれたんだ


      わたしのために嬉しい。


ふつふつと愁への思いがつのる。
そのたび澪ちゃんの顔が浮かぶ。

愁は異変に気づいたのか心配した顔で

『お前、最近どうしたんだよ。俺のこと避けてただろ?目も逸らすし…。お前のこと心配なんだよ』

優しい。嬉しい。すき。

澪ちゃん、やっぱり私、愁を諦められないみたいです
許して。
ちゃんと澪ちゃんにも言おう。

「愁…心配してくれてありがとう。嬉しいなあ、えへへ」

『お前なあ、本気で俺言ってんのに…。』


「しゅ、しゅう、避けてたことは謝るからっまた仲良くしてくれる??お話もしてくれる??」


当たり前、そう言って君は笑ってくれた。




























< 12 / 26 >

この作品をシェア

pagetop