近くて、遠い。
近づくふたり。
あの後無理やり連れて帰らされたのは言うまでもなく
只今私の家にいます。
お前は寝てろ。愁はそう言って部屋を出ていった
明日澪ちゃんになんて言おう。
私が倒れたとき愁が運んでくれたのならその場に
澪ちゃんも居たはずだ。
考えすぎて頭痛くなってきた…とりあえず今は寝よう
布団に入る。丁度その時
『くるみ、入るぞー。』
愁はそういいながら入ってきた
手には薬と水。探してきてくれたんだ
わたしのために嬉しい。
ふつふつと愁への思いがつのる。
そのたび澪ちゃんの顔が浮かぶ。
愁は異変に気づいたのか心配した顔で
『お前、最近どうしたんだよ。俺のこと避けてただろ?目も逸らすし…。お前のこと心配なんだよ』
優しい。嬉しい。すき。
澪ちゃん、やっぱり私、愁を諦められないみたいです
許して。
ちゃんと澪ちゃんにも言おう。
「愁…心配してくれてありがとう。嬉しいなあ、えへへ」
『お前なあ、本気で俺言ってんのに…。』
「しゅ、しゅう、避けてたことは謝るからっまた仲良くしてくれる??お話もしてくれる??」
当たり前、そう言って君は笑ってくれた。