近くて、遠い。
次の日、澪ちゃんに「お、おはよう!」
声をかけた。
ふいっ
無視される。昨日あんなことがあったから当たり前なのかなあ。
ふと聞こえてきた澪ちゃんの声
『ねえねえ、知ってる?胡桃ちゃんって
愁くんのこと好きなんだって。どうしよう、とられちゃう…。』
『え、でも澪には勝てないでしょ!あはは!釣り合わないって!!』
『そうかな。頑張って見るっ』
『澪かわいいし、最近よく喋ってるじゃん!脈あり??』
バチっ
愁と目が合う。
愁…今の話聞いてた…?
私はその場から逃げ出した。