近くて、遠い。
ガラッ
教室のドアを開ける。
『鈴木、ちょっといいか?』
澪ちゃんは私たちを見るとある一点を見つめた。
『なんで、手繋いでるの…?』
『俺ら付き合うことになった。俺、小さいときから
こいつのこと好きだった。でも近すぎて言えなかった。でも今日お前のおかげで告白することが出来たんだ。お前に感謝してる。でも、胡桃に言ったこと、無視したことこ俺は許さないから。
あと、胡桃は俺にとって最高の女だから、よろしく』
澪ちゃんは唇を噛みしめて
『なんなのよ!!くるみくるみって!!
あんたなんか好きじゃないわよ!!落としてみたくなっただけなんだから!!好きにすれば?!』
「み、澪ちゃん!!」
キッ!と睨まれ
『なに?まだなんかあんの?』
「あのね、澪ちゃん。私も愁のこと好きだったの。
いえなくてごめんね。でも高校に入って初めて出来た友達だから失いたくなくて…。わたしはっ!また、一緒にご飯食べたり、朝、おはようって言い合いたい。
だ、だめ…かな?」