隣の彼

Chapter3




『ねぇ、名前教えてよ。』



と聞いた私に



「名前なんてないよ」



と答えた貴方に何があったのかは知らない。



『そっかぁ。なら私がつけてあげる』




「はぁ?」



『ん〜っとね。じゃあ今日から貴方の名前は、ゆう。』



「はぁ?なんでだよ」



『怒ったような喋り方のくせに、窓の外を見てる時は優しい顔してるから』




「なんだよそれ、おもしれぇヤツ」




『ははっ、やっと笑ったね』


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