カフェには黒豹と王子様がいます
第二十四章 ひとつめのさよなら
第二十四章 ひとつめのさよなら
退院しても声が出ないので、バイトに行けなかった。
親からも実家に帰ってきたら?というメールがあったが、誰とも会いたくない……それが本音だった。
学校が春休み中でよかった。
家には時々元子さんが顔を出してくれる。
ほっといたら何も食べないんじゃないかと心配して、おかずとかをタッパーに入れて持って来てくれたりする。
今日は、「ドックセラピーよ」と言って、シュガーちゃんを連れてきてくれた。
シュガーちゃん、元気になったんだ。
モフモフで、ぬいぐるみみたいなシュガーちゃんは、人懐っこくてとてもかわいかった。
「一度、店に顔出しなさい。マスターのケーキとコーヒーを飲んだら、声が出るようになるかも?」
ありがたいな。
ただのバイトの私にこんなにやさしくしてもらって、罰が当たりそう。
退院しても声が出ないので、バイトに行けなかった。
親からも実家に帰ってきたら?というメールがあったが、誰とも会いたくない……それが本音だった。
学校が春休み中でよかった。
家には時々元子さんが顔を出してくれる。
ほっといたら何も食べないんじゃないかと心配して、おかずとかをタッパーに入れて持って来てくれたりする。
今日は、「ドックセラピーよ」と言って、シュガーちゃんを連れてきてくれた。
シュガーちゃん、元気になったんだ。
モフモフで、ぬいぐるみみたいなシュガーちゃんは、人懐っこくてとてもかわいかった。
「一度、店に顔出しなさい。マスターのケーキとコーヒーを飲んだら、声が出るようになるかも?」
ありがたいな。
ただのバイトの私にこんなにやさしくしてもらって、罰が当たりそう。