カフェには黒豹と王子様がいます
「……下手なこと?」

 もう、わかれよ!わかってくれよ!

「鈍い奴だな!わかれよ!こんな、徳永がいない時に何もできないだろ?」

 俺だって自分が何を言いたいのかわけわかんねえんだ。

 でも!

「俺は!」

 抑えないと。

 この想いを。

「小野田先輩……?」

 あふれるな。

「俺は……」

 西口……。

 西口に……触れたい。

 ダメだ!

 抱きしめたい。

 ダメだ!

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