カフェには黒豹と王子様がいます
 早く西口が見えないところまで行かないと。

 もう俺は何をするかわからねえ。

 ごめん徳永。

 ほんとにごめん。

 俺は西口が好きだ。

 徳永……徳永!ごめん!


 次の日は学校の用事があってバイトが休みだったのに、学校にも行けなかった。

 ずっと家にこもって、昨日のことを後悔した。

 西口を抱きしめた。

 まだその感触を覚えてる。

 
 何をどう考えたらいいのかもわからない。

 何も考えられなかった。

 夕方、メールが来た。

 徳永だ。

 なんだろう。

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