カフェには黒豹と王子様がいます
番外編 小野田 恭一⑤
番外編 小野田 恭一⑤
フランスで忙しい日々を過ごしていた。
雑用ばっかりだけど、見たこともないようなすごいケーキに囲まれて過ごす日々は、とても勉強になる。
チョコとオレンジの組み合わせを見るとあいつを思い出す。
ケーキを食べている時のアイツの顔。
今頃どうしてるんだろう。
竹本さんに店で働いていると聞いた。
あいつのことだ、がんばっているに違いない。
しかし今日はやけに忙しい。
洗い物が次々たまる。
手が回らない。
ずっと前かがみだったので、腰が痛くなってきた。
ちょっと伸びをして外を見た。
……。
見覚えのある人影。
そっとこっちをうかがっている。
フランスで忙しい日々を過ごしていた。
雑用ばっかりだけど、見たこともないようなすごいケーキに囲まれて過ごす日々は、とても勉強になる。
チョコとオレンジの組み合わせを見るとあいつを思い出す。
ケーキを食べている時のアイツの顔。
今頃どうしてるんだろう。
竹本さんに店で働いていると聞いた。
あいつのことだ、がんばっているに違いない。
しかし今日はやけに忙しい。
洗い物が次々たまる。
手が回らない。
ずっと前かがみだったので、腰が痛くなってきた。
ちょっと伸びをして外を見た。
……。
見覚えのある人影。
そっとこっちをうかがっている。