カフェには黒豹と王子様がいます
マスターと豊川とあたしと香織さんで、誕生日を祝ってあげた。
優はお礼と言って、みんなにコーヒーを入れてくれた。
優のコーヒーを入れる腕は、以前よりかなり上がっていて、ものすごくおいしかった。
「もともと、いい勘してるんだよね、優くんは」
マスターはおじバカ全開だったけど、まあ今日は許しとこう。
夜遅くなって、いつもなら「今日子、帰るよ」と言うところの優が、
「遅くなったから送っていくよ」
と香織さんに言っていた。
「じゃあ、僕、今日子さん!」
今日ばかりは、明るい豊川に救われた気分だった。
帰り道、豊川があたしの手をいきなり握った。
「何よ!離しなさいよ」
「やだね。知ってる?手の平から想いって伝わるんだよ」
「想い?何の想いよ!」
「ん、ん~……。伝わった?」
優はお礼と言って、みんなにコーヒーを入れてくれた。
優のコーヒーを入れる腕は、以前よりかなり上がっていて、ものすごくおいしかった。
「もともと、いい勘してるんだよね、優くんは」
マスターはおじバカ全開だったけど、まあ今日は許しとこう。
夜遅くなって、いつもなら「今日子、帰るよ」と言うところの優が、
「遅くなったから送っていくよ」
と香織さんに言っていた。
「じゃあ、僕、今日子さん!」
今日ばかりは、明るい豊川に救われた気分だった。
帰り道、豊川があたしの手をいきなり握った。
「何よ!離しなさいよ」
「やだね。知ってる?手の平から想いって伝わるんだよ」
「想い?何の想いよ!」
「ん、ん~……。伝わった?」