カフェには黒豹と王子様がいます
「僕、西口さん」
「ぼくもー」
「おれもー」
「あの、ごめんなさい。メニューに書いてないものは注文できません」
「まじめだな―西口さん」
笑っているみんなの中で豊川くんだけが、まじめな顔で私をじっと見た。
「あのさ、一回聞いてみたかったんだけど……」
「な、なんですか?」
「西口さんはいくつですか?家は?近所?」
豊川くんはじっと私を見て、ニコッと笑った。
そんなプライベートな事をお客さんに聞かれたのは初めてなので、なんて答えたらいいかわからなかった。
それに、機嫌を損ねると、せっかく私のお客さんなのに来てもらえなくなってしまうかもしれない。
「えっと……年は、あなた達よりは上です」
「ぼくもー」
「おれもー」
「あの、ごめんなさい。メニューに書いてないものは注文できません」
「まじめだな―西口さん」
笑っているみんなの中で豊川くんだけが、まじめな顔で私をじっと見た。
「あのさ、一回聞いてみたかったんだけど……」
「な、なんですか?」
「西口さんはいくつですか?家は?近所?」
豊川くんはじっと私を見て、ニコッと笑った。
そんなプライベートな事をお客さんに聞かれたのは初めてなので、なんて答えたらいいかわからなかった。
それに、機嫌を損ねると、せっかく私のお客さんなのに来てもらえなくなってしまうかもしれない。
「えっと……年は、あなた達よりは上です」