なおやくんとぼく!
ある日、なおや君がマスクをつけて登校してきた。風邪でもひいたのかな。でもなおや君のことだから熱が出ようがつまらないボケを言うに違いない。僕はいつなおや君がくだらないボケをしても確実にツッコめる様に、なるべくなおや君の近くにいるようにした。ところが昼休みになっても掃除の時間になってもなおや君は一言もしゃべらない。そのうち僕はなおや君に風邪を伝染されたみたいで、気分が悪くなってきた。頭痛もする。あまりにも調子が悪くなってきたので僕は早退することになった。それから3日、僕は家で寝ていた。きっとなおや君は風邪が治って、つまらないボケを連発しているんだろう。でも僕のツッコミ無しじゃ誰も笑わない。もしかするとなおや君はあまりのつまらなさにいじめに遭っているかもしれない。ごめんよ、なおや君。早く治してすぐツッコんであげるからね。
それから1週間が過ぎた。僕は一向に治らないまま、入院することになった。お医者さんがバタバタと忙しく駆け回って僕を検査した。でも原因はわからないみたいだ。ずっとなおや君の心配をしてたけど、僕は僕の心配もしはじめた。頭痛と発熱、食欲不振と倦怠感…まるで風邪のような症状だけど何をしても治らないし、ウィルスも見つからないんだって。それからまた1週間が過ぎたとき、僕は8キロも痩せてしまった。僕はなおや君のつまらないボケが懐かしくて、ベッドの上でしくしく泣いた。その日の昼くらいに、お医者さんが僕の病室に入ってきた。難しい顔をしている。もしかして僕の病気は現代医学では治らない奇病なんだろうか…。「君の体を隅々まで検査したんだが…」お医者さんが話し始めた。「まだ可能性の話しなんだがね、君のご家族や学校の先生方とも話してみた結果ね…どうやら君は、ツッコミ不足によるストレス性の『ツッコまずにはいられない病』なんだ。」
「やっぱりそうですか…ってなんでやねーん!病名ながっ!てゆーかそのまんまやんか!んな病気聞いたことないわー!もぉお医者さん、あんたとはやっとれんわぁーッ!!」僕の手の甲がお医者さんの胸にビシッと当たったとき、今までの頭痛が嘘みたいに無くなった。熱も下がった。ダルかった体が軽くなった。
お医者さんが静かに言う。「どうやら、本当だった様だね。これからは適度にツッコまないと、命にかかわるから、気をつけて。」ああ…僕には一生なおや君が必要だ…
それから1週間が過ぎた。僕は一向に治らないまま、入院することになった。お医者さんがバタバタと忙しく駆け回って僕を検査した。でも原因はわからないみたいだ。ずっとなおや君の心配をしてたけど、僕は僕の心配もしはじめた。頭痛と発熱、食欲不振と倦怠感…まるで風邪のような症状だけど何をしても治らないし、ウィルスも見つからないんだって。それからまた1週間が過ぎたとき、僕は8キロも痩せてしまった。僕はなおや君のつまらないボケが懐かしくて、ベッドの上でしくしく泣いた。その日の昼くらいに、お医者さんが僕の病室に入ってきた。難しい顔をしている。もしかして僕の病気は現代医学では治らない奇病なんだろうか…。「君の体を隅々まで検査したんだが…」お医者さんが話し始めた。「まだ可能性の話しなんだがね、君のご家族や学校の先生方とも話してみた結果ね…どうやら君は、ツッコミ不足によるストレス性の『ツッコまずにはいられない病』なんだ。」
「やっぱりそうですか…ってなんでやねーん!病名ながっ!てゆーかそのまんまやんか!んな病気聞いたことないわー!もぉお医者さん、あんたとはやっとれんわぁーッ!!」僕の手の甲がお医者さんの胸にビシッと当たったとき、今までの頭痛が嘘みたいに無くなった。熱も下がった。ダルかった体が軽くなった。
お医者さんが静かに言う。「どうやら、本当だった様だね。これからは適度にツッコまないと、命にかかわるから、気をつけて。」ああ…僕には一生なおや君が必要だ…