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「ご、ごめん…ッ」
美咲の張り上げた声と同時にドアがバタンと閉まる。
その焦った表情に更に俺の笑い声が漏れた。
シャワーを浴び終えた俺は上半身裸のまま髪を拭きながらリビングに入る。
制服を着てソファーに座っている美咲に思わず視線が向いた。
やっぱ高校生なんだよな、アイツ。
高校生に興味なんかなかったのに。
むしろ絶対にない。と思っていたのに…
その姿を見ると何故か抱きしめたくなる。
「みぃちゃんって制服似合うよな」
キッチンへと向かい、冷蔵庫を開けてウインターゼリーを取り出し、美咲に視線を向ける。
「みんな似合うでしょ…」
「いや…、似合わねぇ奴もいるよ。久し振りのみぃちゃんの制服に欲情しそう」
久しぶりに見る美咲の制服姿。
ほんと、大人顔負けの風貌。
高校生には見えねぇな。
嘘はついていないこの言葉に、案の定、「バカッ!!」と美咲の慌てた声が飛んでくる。
その焦った顔があまりにも可愛くて、俺はクスクス笑みを漏らし、さっき取り出したウインターゼリーを口に含む。
薬を飲み、ふと視線を美咲に向けると膝を抱えて俯く姿が目に映った。
最近こいつは何をしてたんだろうか。
バイトに明け暮れて、そこまで頑張る意味が俺には分からなくなる。
「みぃちゃん?…どした?しんどいのか?」
顔を上げた美咲は同時に首を振る。
ぎこちなく笑みを作った美咲に俺も同じく笑みを返した。