炭酸キャンディ
ピーッと大きなタイマーの音で
試合がスタートすると
一斉にみんなが叫びだした。
もうあたし達のクラスのE組の男子は
負けちゃったから
理系A組と特進B組の男子の試合なんだけど...
「頭いいくせにスポーツも出来るとかズルイ!」
隣でそんな愚痴をこぼしながらも
真剣に見つめる麗が面白くて
あたしは思わず笑った。
「ちょ、何がおかしいのよー!ほら、見てよ恋!赤の4番!」
「ごめんね~、赤の...4番?」
赤ってことは特進クラスだよね...
あたしは動き回る男子の中から
必死に赤の4番を探した。
....あっ、いた...
見つけた瞬間彼はスリーポイントシュートをして
ワーッと声援が大きくなった。
シュートを決めてもクールにセンターに戻ってきた
彼を見た瞬間、あたしの心臓は高鳴った。
「どう恋!イケメンでしょ赤の4番!」
「うん...カッコイイね...とっても」