炭酸キャンディ



サラッとした黒髪を耳にかけて

ちょっと長めの前髪の隙間から見える

女の子みたいにくりっとした二重の目

この遠さからでも分かるその目に縁取られた長い睫毛。

鼻筋はしゅっと綺麗で、唇もいい形をしている。



スラッと高い身長は

きっと180cm以上あるんじゃないかな....って

そんな風に見えた。




「...ちょっと恋聞いてる?」

「えっ!あっなに?」



気がつけばあたしは

彼を目で追っていて


麗の言葉すら耳に入らないくらい

夢中になっていたみたい...




「もう恋のバカ~、まだ試合みたいところだけどもうすぐバドミントン始まるしウォーミングアップしに行くよ!」

「あっ...うん!」



せっかくなら最後まで試合見ていたかったな...残念。


なんて言葉は心にまだ秘めておき

あたしは麗と第2体育館へ向かった。


< 3 / 62 >

この作品をシェア

pagetop