炭酸キャンディ
サラッとした黒髪を耳にかけて
ちょっと長めの前髪の隙間から見える
女の子みたいにくりっとした二重の目
この遠さからでも分かるその目に縁取られた長い睫毛。
鼻筋はしゅっと綺麗で、唇もいい形をしている。
スラッと高い身長は
きっと180cm以上あるんじゃないかな....って
そんな風に見えた。
「...ちょっと恋聞いてる?」
「えっ!あっなに?」
気がつけばあたしは
彼を目で追っていて
麗の言葉すら耳に入らないくらい
夢中になっていたみたい...
「もう恋のバカ~、まだ試合みたいところだけどもうすぐバドミントン始まるしウォーミングアップしに行くよ!」
「あっ...うん!」
せっかくなら最後まで試合見ていたかったな...残念。
なんて言葉は心にまだ秘めておき
あたしは麗と第2体育館へ向かった。