炭酸キャンディ
好き
「おばさん本当ありがとう...」
「いいのよ!楽しんでおいでね」
ついに夏祭り当日。
着付けの出来る麗のお母さんに2人揃って
着付けをしてもらい、髪の毛も可愛く結いで貰った。
白地にピンクの模様がついた浴衣に
いつもはまっすぐおろしている髪の毛を
頭のてっぺんでふわふわなお団子にしたあたしは
隣で赤いルージュを薄くぽんぽんと塗る麗を見上げた。
黒で落ち着いた浴衣に
耳の下で綺麗にまとめられたお団子、
それに刺している煌びやかな簪。
あたしとはちがってとっても大人で
....鏡の中の自分がとても子供に見えた。
「さて!そろそろ行こうか?」
「...うん!」
5時に公園の西口で、駿くんと智哉くんと待ち合わせ。
あたしたちは少し早めに家を出た。