炭酸キャンディ
「綺麗...」
「だよなぁ、花火って何回見ても飽きねぇ」
「うん...」
何回見ても飽きない花火だけど
いつもより特別に感じたのは
きっと駿くんが隣にいるからだよ...?
ふと隣を見ると
花火の光に照らされた駿くんの横顔。
好き...だなって改めて思った。
「あのさ」
「えっ?」
突然そう言ってこちらに顔を向けたから
あたしは焦って目線を少し下に落とす
「俺、好きかも」
「あっうんっ綺麗だよねぇっ花火!」
あたしはぎこちなく空を見上げる
「いや、違う。恋のこと好き」
「...えぇっ」
...う、そ?
驚きのあまり駿くんを見ると
少し照れたように笑った
「来年も俺と花火みにいってくれないかな?彼女として」
あたしの中の
熱い想いがパンッと弾けた
「はい...こちらこそ」