炭酸キャンディ
委員会
体育祭を無事に終えて数日。
あれからあたしの頭の中では
駿くんのことでいっぱいだった。
友達になろう...なんて言われちゃったよ..
今思い出しただけでも
思わず口元が緩んじゃう。
だけど肝心の本人とは中々会う機会もない...
そもそも一般クラスのあたしと
特進クラスの駿くんじゃ
校舎も違うし仕方ないよなぁ...
「はぁ...」
と思わずため息を付くと
隣でメロンパンを頬張る麗がクスッと笑った。
「な、なによー」
「いや、恋可愛いなって」
「え、なっなんで!」
長い脚をするっと組みなおすと
紙パックのジュースをちゅーっと飲んで一言
「駿君のこと気になってるんでしょ」
「なっ....なんで!」
...嘘でしょ。
あたしってばそんなに分かりやすい?
それに、麗だってスキっぽかったし
あんまり触れないほうがいいって
ずっと思っていたのに...!
「ほらね?わっかりやすー♪」
「れ、麗だって好きなんでしょ!?」