愛してるって言って
蒼ちゃんに失恋した上に、蒼ちゃんは年上の女の人が好きだった。
しかもママが初恋……。
頭の中にいろんなことが一気に入ってきたせいで何も考えられなくなってきた。
そんなあたしの隣で、圭ちゃんが膝の上に頬杖をついてあたしの顔を覗き込みながら声をかけてきた。
「俺の初恋は涼夏だよ」
「え」
「物心がついた頃から涼夏のことが好きだった」
あたしも、物心がついた頃から蒼ちゃんのことが好きだった。
それと同じだけ圭ちゃんもあたしのことを想っていてくれたってこと?
てことは、圭ちゃんも今のあたしと同じ痛みが胸の中にあるってことだよね。
そう思うと、
『圭ちゃんのことは幼馴染み以上には思えない』
なんてはっきり言いきったから、凄く傷つけてしまったに違いない。
しかもママが初恋……。
頭の中にいろんなことが一気に入ってきたせいで何も考えられなくなってきた。
そんなあたしの隣で、圭ちゃんが膝の上に頬杖をついてあたしの顔を覗き込みながら声をかけてきた。
「俺の初恋は涼夏だよ」
「え」
「物心がついた頃から涼夏のことが好きだった」
あたしも、物心がついた頃から蒼ちゃんのことが好きだった。
それと同じだけ圭ちゃんもあたしのことを想っていてくれたってこと?
てことは、圭ちゃんも今のあたしと同じ痛みが胸の中にあるってことだよね。
そう思うと、
『圭ちゃんのことは幼馴染み以上には思えない』
なんてはっきり言いきったから、凄く傷つけてしまったに違いない。