愛してるって言って
そのまま教室までの道のりを歩いていくと、すぐに圭ちゃんのクラスに着いたから、
「またお昼にね」
まだ何か言いたげな圭ちゃんを振り切るようにそう言うと、すぐに背中を向けて三階にある自分の教室へ向かった。
階段をゆっくりと上がりながら、ポケットの中からさっきの紙を取り出す。
『佐伯圭介と別れろ』
また同じ文字。
圭ちゃんと付き合いはじめて一週間が経った頃から、毎朝これと同じ紙が下駄箱に入っているようになった。
書いてあることは、それに加えて『ウザい』とか『消えろ』とか、文句を書かれている時もある。
圭ちゃんのことを好きな子からのものなんだろうけれど、今のところこれ以外の嫌がらせがあるわけでもないから圭ちゃんには黙っている。
といっても、もう二週間なんだよ。
いい加減、嫌になってくる。
「またお昼にね」
まだ何か言いたげな圭ちゃんを振り切るようにそう言うと、すぐに背中を向けて三階にある自分の教室へ向かった。
階段をゆっくりと上がりながら、ポケットの中からさっきの紙を取り出す。
『佐伯圭介と別れろ』
また同じ文字。
圭ちゃんと付き合いはじめて一週間が経った頃から、毎朝これと同じ紙が下駄箱に入っているようになった。
書いてあることは、それに加えて『ウザい』とか『消えろ』とか、文句を書かれている時もある。
圭ちゃんのことを好きな子からのものなんだろうけれど、今のところこれ以外の嫌がらせがあるわけでもないから圭ちゃんには黙っている。
といっても、もう二週間なんだよ。
いい加減、嫌になってくる。