愛してるって言って
慌ててその場で立ち上がり、



「蒼ちゃん! あたし、昨日高校に入学したんだよ!」



蒼ちゃんの視界に制服が入るように移動してそう言った。



「はは、知ってるよ」


「どう? 似合ってる?」


「似合ってるって、制服?」


「うん!」



蒼ちゃんは、あたしの頭のてっぺんから足の爪先までを一通り見てから、



「ん、似合ってる。可愛いよ」



微笑みながらそう言うから、あたしの心臓はまた、どきんっ、と反応してしまった。


あー、蒼ちゃんはどうしてこんなにカッコイイの?


反応した心臓は一度音をたて始めたらもう止まらなくて、うるさいほどのどきどきが一気に加速し始めた。
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