愛してるって言って
「『危ないだろ?』って言った!」


「はあ?」


「蒼ちゃんがあたしのことを、女扱いしたぁ!」



パッと開いた花のように笑顔でそう返すと、蒼ちゃんは小さく息を吐いて、呆れたように口を開いた。



「あのなぁ、こんな時間に一人で危ないのは子供だって同じだろ?」



こ、子供っ!?


さっき言った『危ない』は、あたしが子供だから?


やっぱり、蒼ちゃんにとってあたしは、まだまだ妹なんだ。



「あたし、高校生になったんだよ?」


「まだ未成年だろ?」



未成年……


それを言われてしまったら、もうどうしようもない。



「じゃあ蒼ちゃんは、いつになったら、あたしのことを女としてみてくれるの?」



ずっと、訊いてみたかった。


高校生になったら、少しは近づけるかなって思っていたのに。
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