愛してるって言って
このままでいたら心臓が破裂しそうで、思わず視線をそらしてしまった。


けれど、それと同時に圭ちゃんは距離を詰めてきて。



「んっ」



不意打ちのキスに、目を見開いて間近にある圭ちゃんの顔を見つめる。


そしたらうっすらと目を開けていた圭ちゃんの瞳とぶつかって。



「ふはっ」



圭ちゃんは思いきり吹き出した。



「なんちゅー顔してんだよ」



さらにけらけらと笑い始めたけれど、



「圭ちゃんが突然キスするからでしょ!? 吃驚するに決まってるじゃん!」



頬を膨らませながらそう言ってふいっと視線をそらす。



「わりぃわりぃ、あまりにも可愛すぎてつい笑っちまった」
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