愛してるって言って
「え、って、お兄ちゃんが迎えに行ったでしょ?」


「あ、うん。そういえば優華ちゃんのスウェット借りたよ。ありがとう。今蒼ちゃんが洗ってくれてる」


「はあ?」



あたしの言葉に優華ちゃんは思いきり眉を寄せた。



「お兄ちゃんとスウェットごとここに来ればよかったでしょ?」


「え」



蒼ちゃんとスウェットごと?


意味がわからなくて首を傾げる。



「だーかーらー! お兄ちゃんにここまで送ってもらえばよかったじゃん! って言ってんの!」



優華ちゃんがどうしてこんなに怒っているのかはわからないけれど、迎えに行ったはずの蒼ちゃんと一緒に帰ってこなかったから、きっとそれがおかしいって思っているんだよね?
< 246 / 376 >

この作品をシェア

pagetop