愛してるって言って
圭ちゃんこと佐伯圭介(ケイスケ)は、あたしの一つ上で、幼馴染み。


確か、あたしが三才の頃から一緒に遊んでいた、とママが言っていた。


小学生の頃までは、親の手を煩わせるほどの悪ガキだった圭ちゃんは、中学生になった頃から急にモテ始めた。


親の血をそのまま受け継いだその容姿のお陰でもあるけれど、


何より、小学生時代とは別人のクールな性格が目を惹いたのと、二年生になった頃からサッカー部でエースと呼ばれる位置に居続けたせいでもある気がする。


圭ちゃんの後方で、いまだに「キャーキャー」言い続けている集団が目に飛び込んできて。


高校に入っても、こんなにモテているんだなぁと感心する。


まあ、確かにカッコイイもんなぁ。
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