one LIFE。




「実は…………舞魅のことで悩んでたぁ。」



「…………何かあったのか?」




「舞魅と一輝さんうまくいってないみたいなのぉ………。

あたし、そのこと聞いて辛くなっちゃって………。


だって今までずっと普通だったんだよ?

それを舞魅は…………」




舞魅は自分の辛さを隠してた。


それに舞魅は海里じゃなくて、このあたしに相談してきた…………。


きっと凄く悩んでることだから幸せな海里には言えなかったんだ。




「あいつらはきっと大丈夫だろ。

お前は寝てたから知らないだろうけど。」




……………?

それってこないだのバーに行った日のことだよね?




「一輝は本気だけど?

結婚したいとか言ってたし。」



結婚!?

そこまで話が進んでたんだ!?



「すっごぉーい!

舞魅幸せ者だぁ?わぁわぁ!!」



あたしは自分のことのように喜んだ。

だってあの舞魅が結婚………。


「俺も考えてるけど………?」



「…………え?」




「当たり前だろ?

今からだって美里と同棲したいぐらいなのに。」



ど、同棲!?

遼はそこまで考えてくれてたんだ…………。



「あ、あたしだって今からだって同棲できるよ!!」



「くっくっくっ。

可愛いなぁ、お前。」



な、何を急に…………?








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