one LIFE。

通帳には今までコツコツ貯めていたらしく結構な額が入っていた。


お母さんが…………？





あたしは携帯を出して海里に電話をした。



もしかして雅弥さんと一緒かな。




『もしもし？』



海里の声……………。

出てくれた。



｢もしもし、あたしだけど。｣



『なにかあったの？』



海里は心配そうな声で話す。



｢…………家に泊まらせてほしいんだけどいいかなぁ？

家、出たんだぁ。｣




｢わかった！！

じゃぁ今から雅弥の車で迎えに行くから今どこ？｣



雅弥さんと一緒だったのに海里はあたしの心配をしてくれたんだ……。



｢今、街にいるぅ………。

ごめんねぇ？｣



｢いいよ。

じゃぁ今から行くから。｣



そういい電話が切れた。


やっぱ海里は良い子だなぁ。


あたしの親友なんてもったいないぐらいだよ。