one LIFE。



「美里さんのご両親にお話があって来ました。」



「なんなんですか?」



美里の父親は機嫌悪そうに聞いてきた。


この男が美里と何かあるんだと思う。

これは教師の勘だ………。



「あの、俺、美里さんとお付き合いさせてもらってるんです。

駄目なことだとわかってます!!


けれど止められなかったんです!!」




「教師が生徒と……か。」



美里の父親は呆れたように言う。



「あ、あなた……」



母親のそうは態度の悪い父親を止めようとする。




「あの………南樹先生、


美里はあの通り態度が悪い娘です。

けれど貴方みたいに頼れる方が恋人と聞いて少し安心しました………。

美里はちゃんとした方を見つけたんですね………。」



この母親は美里のことをとても大切に考えてるくれているんだな………。




「南樹さん、俺……わたしは美里をとても大事に思っています。

けれどその気持ちが変なとこに回ってしまって………。


だからあなたが美里をわたしの代わりに大切にしてもらいたいんです。」



父親は涙ぐみながら話した。



「……………はい。」



俺も涙ぐみながら答えた。







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