one LIFE。
「そんなことがあったんだ……。」
お父さんはあたしへの思いが変なとこにいっちゃったんだ。
「そんな家族からお前を取るなんて無理なんだよ………。」
「あたしは遼と住みたい……。
お母さんやお父さんの気持ちを知っていても、遼だって大切だし今すごく一緒にいたいのは遼だから。」
あたしは自分の気持ちをはっきり言った。
いつまでも話さないままじゃだめだから。
「………………美里。
さんきゅ♪」
遼はそう言いクシャっとあたしの頭を撫でた。
「実はもう同棲の許可はもらってんだ。
話したら良いってさ♪」
あのお父さんが簡単に許可したんだ………。
…………………ん?
「じゃぁなんでやめるなんて言ったのぉ?」
許可されてんだったらやめる必要は本気でないよね?
「だって美里が実際どう思ってんのかまじわかんなかったからさ?
計画的だな。」
遼は自信満々に言う。