one LIFE。
昼
「きゃははは!!海里、捕まんなよー。」
友達の美里の甲高い声が私を笑う。
私の友達は全員ギャル。なんか集まってくる奴がギャルとかそっち系だけ。別に自分で話したりはしない。
「うぜーよ。」
私はこないだ、万引きした。安物のピアスだ。それが店員に見つかり、警察署行き。
「だっせー!!きゃははは!!」
美里の奴、笑いすぎだし。まじむかつく。
「あー、そういえばねぇ?なんかぁーうちの先輩が海里に会いたいとか言ってたんだけどぉ。どうするぅ?」
先輩ねぇ…………。美里は私に先輩と会わせたがる。つか私のこと自慢してる。どうしてかはわかんないけど。
「男なの?」
「きゃははは!んなわけないじゃぁーん!!女だし!」
「女?なら会うのめんどくさいからいい。」
「はぁ?会おうよぉ。その先輩、男の知り合いたぁーくさんいるよぉ?」
「………行くよ。」
ったく………美里はこの顔をすれば可愛いとか思ってんのかな?すごく不細工だけどね。
結局会うことにした。