one LIFE。

その後、舞魅に誘われ舞魅の家にきた。
舞魅は小さいアパートに一人暮らしらしく、家には誰もいなかった。


「自分の家に誰か入れんの初めてだし。」


そう言いながら、飲み物を出す。


「雅哉さんと海里って付き合ってんの?」


「な、なんで!?」


「まだか。雅哉さん、海里を自分の彼女みたいに優しく扱ってるから。付き合ってんのかと思った。」


周りからはそんな感じに見えてんだ。なんか少し嬉しいけど………


「雅哉が優しいのは私だけじゃないから。」


「何も知らないの?那奈先輩と付き合ってた時は酷かったから。なんか怖かった。」


そんなに怖かったんだ。


「けどねー、気になる子がいるって言ってたんだよねー。その人のこと今はみんな聞かないけど。」


あの雅哉が気になった女の子って誰なんだろ。きっと素敵な人なんだろうな………。


「舞魅こそ、一輝とどうなんだよ。」


そう聞くと、舞魅の顔が一気にブルーになった。


「あー、一輝さんって好きな子いるっぽいんだよねー。」


舞魅は辛そうに話し始めた。


「あたしまだ会ったばっかなのに優しくしてくれて舞い上がってたんだよ。まだ二回しか会ったことないしさ。」







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