one LIFE。
「私ね、雅哉に会ってからいろいろ悩んだりした………けどこれが生きてるってことなんだって知った。友達の大切さも知ったし、恋愛がどれほど大切で苦しいか知った…………。」
「………うん。」
雅哉はずっと頷いている。
「私ね…………雅哉が好きだ。」
私は人生で初めて告白をした。
人生初めての告白はとても切なくて苦しくて………けれど愛しくて嬉しくて胸が締め付けられる感じだった。けれど恋愛ってこんな感じなんだ。
私は返事がないため、下を向いた。涙が出そうで、けれど雅哉に迷惑はかけたくないから。
しかし私は雅哉に抱き締められた。
「……………………俺も。」
「……え。」
「俺も海里のこと好きだ。」
いま、海里って呼び捨てしてくれた………。
「うっそー……………。」
「だから泣かないでよ。」
そんなこと言われても嬉しすぎてまた泣けてくるよ。
「くっくっ。帰ろうか。」
私は雅哉と手を繋ぎ、引っ張られながら舞魅の家に帰った。