one LIFE。
疑い
俺は海里を追うことはできずそのまま一輝さんのバーに出勤した。
「はぁー………。」
営業中も溜め息ばっかりでてしまう。当たり前だ………。海里は誤解してぶちギレて帰ってったし………。最低って言われたな。
「雅哉!!しっかり働け、ボケ!!」
一輝さんは俺に怒鳴った。
「今日、舞魅と海里が来るらしいぞ。」
喜びの言葉だ………。一輝さんが天使に見える。
「一輝さぁーん!!どうもっすよ!!」
それからの俺は海里が来るまでしっかり働いた。いままでにない以上に!!
「一輝!!来たー。」
舞魅の声がした。俺は舞魅の姿を発見し周りを見るが海里の姿はなかった………。
やっぱ怒ってるのか?顔を合わせたくないぐらいに?
「舞魅、海里はどこかな?」
「海里は街に行くそうですけど?雅哉さんがバカな真似したからですよね?」
バカな真似って言われてもあれは美乃里がやったことだし………。
「海里は前、街にずっといたんですよ?なんでかわかりますか?」
なんで………?
「遊び相手を見つけるため。昔の海里は人生を楽しくがモットーだったから遊び相手が必要だったんすよ。………海里の心を変えたって傷つけたら同じだろーが!!ふざけんなよ!!」
舞魅は初めて俺にキレた。したっぱの奴にキレられたのは初めてだ。
つか遊び相手ってヤバくないか?どうするかな。
「雅哉、お前帰れば?」
一輝さんが手を振って言う。
「えっとじゃぁ失礼しました!!」
俺は走って海里のもとへ向かった。