one LIFE。
夜
こんな真夜中なのに海里はすぐ来た。
「早かったね。」
「うぅ…………」
海里はまだ泣いてる。いつもの海里らしくないなぁ。
「海里、座って?」
俺はベッドに座らせた。
「今日来た奴が言ってたのは今までの彼女のこと。海里は遊びなんかじゃないよ。俺の大切な女の子だ。」
俺はただ思ってることを言った。
「信じる………。だからね?…………抱いて。」
…………………………は?
なんでそんな結論になったんだ?抱いてって女の子が言うセリフじゃないだろ。
「なんで急に?卓巳って奴になんか言われたのか?」
そう聞くが海里は首を振った。
「私、雅哉に抱かれたい。」
こいつ酔ってんのか?急になんなんだよ。
「本気で言ってるの?」
「うん。」
「気持ちよくないかもしれないよ。」
「それでも雅哉とならいいよ。」
俺と海里はその夜抱き合った。