one LIFE。
「話って何かな?」
卓巳は紳士的で並んで歩くのは少し抵抗があった。
海里はこんな凄い奴と幼馴染みだったんだな。
「海里のことなんだけど。」
卓巳は海里の名前が出てくると急に声が変わった。
「昨日は海里の前だからあぁ言ったけど、海里の事を想うなら別れろよ。」
「海里の過去を知りたい。」
そう言うと
「ふざけるな!!知ってどうするつもりだ。海里の過去を知ったって何もできない。俺だけが海里を支えることができる………。」
卓巳は辛そうに話始めた。
「海里は呪われた子………。あの子は友達をなくした。好きなひとをなくしたんだよ。一時期だけ、本気の恋をしたときがあった………