one LIFE。
私が今いるのは少し大人の雰囲気が漂う暗めのお店。私はいつも来るバーにいた。
「海里ちゃん、あんま飲むなよ。」
こいつは一輝(カズキ)ずっと前から知り合いだ。
「うっさい。」
那奈って見た目の違って硬派つーか、しっかりしてる。あんなんじゃ人生つまんなそう。
「ったく那奈と喧嘩したとかお前バカだろ。」
「仕方ないじゃん。むかつくからさぁ。」
そう言い、店内の奥を見ると知らない男がいた。
「あいつ誰?」
「ん?……あぁ、新入り。あいつまったく使えないからクビにするとこ。」
「一輝って可哀想とか思わないの?」
「使えない奴は置いといても意味ねぇし。」
一輝らしい考え。私はこうゆう考えを持ってる人が好きだ。私に似てるから。
「あいつ呼んでー?」
「いいけど。おい、雅哉(マサヤ)!!」
雅哉と呼ばれたあいつは笑顔でこっちに来た。たぶんクビにされることを知らないんだ。
「どうかしましたか?」
男にしては少し高めの声に体は華奢。まるで女の子だ。
「少し話そう。」
「私は海里。ここの数少ない常連客。」
「数少ないって………。」
「えっと倉木雅哉です。」
紹介しあった後、少しだけ話した。
雅哉は彼女はいない。好きな人もいないらしい。昼は普通に高校生で私が通ってる学校のすぐ近くの男子校だった。
「海里、お前帰んなくていいの?」
「一輝、うるさいよ。大丈夫だよ。たぶん気付いてないし。」
私の親は私に従う。とゆうか口出しをしない。そのほうが楽だからいいけど。