one LIFE。
「………じゃぁ俺と付き合わない?」
……………え?
「じょ、冗談はやめてください………。」
なんか雄飛くん、怖い………。
「冗談とかじゃなくって。」
雄飛くんはだんだんこっちに近づいてくる。離れたいけど動けない………。
「い、や………。」
声もでなくて………雅哉がいるのになんで?
友達なんじゃないの?
「………悲しい思いはしないよ?ね?」
いやだよ………。
私の顔の前に雄飛くんの顔がきた。
ここで大きい声を出せば雅哉は起きるだろう。
けれどこんな場面を雅哉に見られたくない。
私は体を動かした。
しかし雄飛くんは私の手を取り上に束ねた。
「や、やめて………。」
「いやなら雅哉起こせよ。」
起こせないよ………。
なんでこんなことになったの?
「泣いてるの?可愛いね。」
知らない間に涙が出てた。
雄飛くんがこんな人なんて知らなかった。
私は………キスされてしまった。
「うぅ、やだぁ………。や、めて。」
「お前、何してんの?」
この声は雄飛くんじゃない。
雄飛くんの向こうを見ると雅哉が不機嫌そうにこっちを見てた。
しかし目線は雄飛くんで………。
「あれ?起きたんだ。何してるって、彼女とキス?」
そして雄飛くんは雅哉の前で私にキスを再びせまった………。
「や、だぁ………。やめ……て。」