one LIFE。
雄飛くんは帰って、私と雅哉の二人だけになった。
久しぶりに話す雅哉に少し緊張してしまう。
「なんで来たの?」
雅哉は私を気遣ってか優しく話をする。
さっきの雅哉は少し怖くって夢みたいだったけど
「て、手紙を渡しに来たの。」
私は鞄から手紙を出し、雅哉に差し出した。
雅哉は少し、苦笑いして手紙を受け取ってくれた。
しかし…………
雅哉は私の目の前で封筒を開け、手紙を読み始めてしまったのだ。
「え!み、見なくていいよ!!」
「…………くっくっくっ。ありがとう。」
雅哉の感謝の言葉は何に対してなのかは全然わかんなかったけど、嬉しかった。
「………うぅ。」
「俺、海里の過去を聞いたんだ………。」
雅哉は悲しそうに話し始めた。
「遥って奴のこと聞いた。海里はこれからもそいつのこと忘れることはないから………俺は支えたいと思った。けど!海里の幸せな顔は見れないから…………お前を諦めることを選んだ。………なのに、海里に悲しい思いをさせちゃってたんだな………。」
雅哉……………。
「わ、私はただ雅哉といられればよかったよ………。
………雅哉が好きなの。」
「…………なんか二度目だね。」
あ……………
前にもあったっけ。
私が初めて告白したときもこんな感じだった。
「覚えてくれてたの?」
「…………うん。答えはあの時と一緒だよ。
…………好きだよ。」