one LIFE。
最終節
私と雅哉は電車で二時間はかかる場所に来ていた。
ここの景色はとても綺麗で心がとても和んだ。
「綺麗なとこだね………?」
「…………うん。私が選んだ場所なの。」
私は遥が死んでしまった後、何もしてあげれなかった罪を償うためずっと前に雑誌で見たこの場所を選んだ。
私の雅哉は少し歩いて墓地に着いた。
「………遥。」
「このお墓?」
「………うん。いつもこのお墓を目の前にすると涙が出てた……。けど……今は違う。」
雅哉が隣にいるから………。
「……うん。」
私は一通の手紙をお墓の前に置き、手を合わせた。
遥、隣にいるこの人が私の大切な人だよ。
「来年も一緒に来るよ。」
「うん。」
「これからずっと………。」