one LIFE。
楽しみ
ウチの毎日の楽しみは
苦手な数学の時間!!
大好きな南樹先生がたくさん
見れるから………。
「次、数学だねー。やだなぁ。」
海里と舞魅はめんどくさそうな顔で壁に寄り掛かる。
「あー、美里はそうでもないっけ?」
海里は思い出したようにニヤニヤしながらこっちを見た。
「へぇー、遠山は数学得意なんだな?」
こ、この声は………
私の好きな南樹先生………。
「この点数で得意なわけだ?他の教科はどんだけヤバいんだよ。」
先生はニヤニヤしながらウチを見る。
か、かっこいいよー。
「残念だけどー、新米教師の教え方に問題があるってぇー美里は思うなぁ。」
自分はバカだぁ………。
小学生じゃあるまいし、因縁つけちゃって最悪。
「ったく。補習ぐらいは出ろよ!」
そう言い残し、教室に入っていった。
「あはははっ!!美里ってガキじゃないんだからアピールしろよー。あっはは!」
舞魅のやつー。自分は一輝さんと絶好調だからって生意気なんだからぁ。
「まぁまぁ。次数学じゃん?教室入ろ?」
やっぱ海里が好きー。
優しいし、舞魅みたいに下品じゃない!
ってウチが言えることじゃないか。