one LIFE。



「奇跡ってあると思うんだ。あと一年で奇跡が起こるかはわからない。けど………あるかもしれないだろ?」



…………奇跡?

きっと先生はウチを安心させようと言ってくれたんだ。

嬉しくて涙が出てくる………。



「絶対に奇跡起こしてやるからぁ!」



「おう!かまえとく!ぢゃぁ車で送るか。」




へ?い、いいのかなぁ?

とか考えてるうちに車にいた。

ウチ、飛びすぎ………。



「………あれぇ?」



なんでウチの家、知ってるの?


「なんで知ってるの……?」



「ん?さぁなんででしょう。」




話してるうちに家に着いた。


「ありがとう、先生。」



「いや。また明日なぁ、美里。」



『美里』 !?



「顔、赤いし。じゃぁな、遠山。」



そう言い残し、車はいなくなった。



まるで飴と鞭だ。
優しくしたり厳しくしたり。

南樹先生に溺れちゃうよ。






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