one LIFE。




あたしと海里と舞魅は一輝さんと雅哉さんが働くバーにいた。

二人とも彼氏とラブラブで、あたしだけ一人になっちゃった………。




「はぁー………。」



どうして先生なんか好きになっちゃったんだろう。先生じゃなければもっと頑張れたのに………。



「………ため息?」



急に話しかけられた。

相手は雄飛くん。



「雄飛くん、来てたのぉ?」


「なんで悲しそうなの……?」



あたし、悲しそうな顔してたんだ………。



「………好きな人がいるの。けど好きになっちゃいけない人で………悩んじゃった。」



なんとなく雄飛くんには思っていたことを話せた。

きっと穏やかな口調であたしから不安を取り除いてくれると、感じたから。




「好きになっちゃいけない奴なんていないよ。みんな、平等なんだから。………頑張れよ。」




「………うん。」




雄飛くんはそれからいろんな話をしてくれた。

今までの恋愛や、雅哉さんとのバカ話。

その全てにあたしは心から笑うことができた。
きっと雄飛くんの励ましの言葉のおかげ。







帰る途中、空を見上げると


綺麗な夜空だった。





先生はずるい人だね。

引いたり押したり………

あたしを惑わせる。


あたしは先生が言った通り、
一人称を変えたの。

ギャルメイクだって変えるつもり。


学校だってやめることできるよ。


全て先生のためにできること。







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