one LIFE。

幸せ……?





あの居残りの日からあたしは熱を出してしまった。



だってあのあと…………







「まぁ卒業できないかもしんねぇーけど。」



「………はぁ?」




あたしの成績があまりにも悪いらしく告白されて甘いムードのはずが勉強に変わった。


そのせいであたしは知恵熱を出してしまったのだ。





「………うぅ。」




まだアドレスも電話番号も知らないから何もできない。


聞いとけばよかったなぁ。




そんなことを考えていると、部屋のドアが開き海里と舞魅が入ってきた。


「美里ってバカじゃなかったんだなぁ?」



「なにぃ!?むかつくー。」


舞魅とはいつもこんな感じだけど、こないだから結構楽しい。



「美里、大丈夫?」


海里が心配そうに聞く。



「うん。………あたし、先生と付き合えることになったぁ。」



「「えぇ!!」」



あたしの一言に二人とも驚いた。



「幸せ者!!」



二人とも言い方は酷かったけど祝福してくれた。酷かったけど!!








< 78 / 136 >

この作品をシェア

pagetop