one LIFE。
「ま、私は今日デートだから良いけど!!」
海里は幸せそうに話す。
「雅哉がねー、卒業したら一緒に暮らそうって言ってくれたんだぁ。」
あの雅哉さんがそんなこと言ったんだ。
「海里、羨ましいじゃん。あたしは何もなし。一輝さんって、バーに命懸けっぽいからさぁ。」
舞魅は不満そうに話す。舞魅にもそういう不安あったんだ………。
「えぇ、あの一輝が?バーは遊びだよー!」
海里は笑いながら話し出した。
「一輝はねー、バーを遊び程度で始めたら成功しちゃったんだよ。だから舞魅の勘違い!!」
海里って一輝さんといつから知り合いなんだろう。
「まじで?そうだったんだ………。」
そういう舞魅の顔は少し嬉しそうだった。
そういえば、あたしと遼は秘密の関係だから
デートとかできないのかなぁ?
海里と舞魅は二人ともデートできるし話すことだって簡単。
あたしは…………
無理なのかなぁ。
「………せんせ。」
「なんか言った?」
海里と舞魅はこっちを向く。
「あ、ううん!べっつにぃ?」
遼、あたしの不安を取り除いてよ………。