one LIFE。
私は教室に来た。授業が始まるしあのままじゃ目立つから。
「ちょっと海里!!なんで雅哉さんと知り合いなわけ?」
美里が慌ただしく私の机にいた。
「昨日、バーで会ったんだよ。新入りで、話した。」
「本当にそれだけ?あの雅哉さんが海里にそこまで干渉するわけないじゃん!!」
何を驚いてんだ?
「雅哉さんはウチらの先輩で族の総長だよ!!いつもクールな先輩が海里なんかを優しくするわけない!!」
雅哉がそんなに凄い奴だったなんてまったく知らなかった。だって昨日、優しく話してくれたしひ弱な感じの奴だった。なのに………総長だったんだ。
「全然知らなかった。別にいいけど。」
「よくないし!!雅哉さんは海里のことを特別に思ってる。けど雅哉さんには彼女がいる。」
…………彼女?昨日はいないって………。
私は立ち上がり、教室から出た。