羅生門に続きがあったら
――数年の月日が流れ、京都の町は活気を取り戻した。

だが、下人はまだ盗みは働いていた。

ある日、下人は盗めそうな物がないか、京都の町をふらつき歩いていた。

その時である。

壁によりかかり、今にも息絶えそうな男がいた。

「おい、そこのお前、何をしている。」

下人は男を見下ろしながらそう言った。
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