お嬢様の秘密ー番外編ー
「ハァハァ………。」


なんで


なんでみんな私のこと………


無我夢中で走ってたどり着いたところは屋上だった。


ーガチャ


扉を開けて入ってきたのは夏菜と………玲央だった。


「ユリ!急に走るから驚いたじゃない!」


いつものように接してくれた。


「ユリ、ごめんな。実は………一度大勢がいるところで話しかけて止めさせたかったんだ、お前への嫌がらせ。」



………え?



「追いかけながら聞いて驚いたわ。荒療治じゃないの、ってね。」


「あいつらをしっかり絞めといたからもうなくなると思うから。俺と夏菜が絶対に1人にさせないし、許さない。

だから安心しろ。」


2人の言葉を聞いて私は大泣きしてしまった。


それを夏菜が支えてくれた。


「もう、溜め込まないで。ごめんね私に止めることができなくて………。」


「ちょっと俺の家の力使ったけど大丈夫だよな………。」


なにやら玲央がボソッと言った気がするけど………


「もう今日は帰るって言っといたから帰ろうぜ。」


「そうだね。幸い荷物も持っているし。」


夏菜が車を呼んでくれてすぐに帰ることができた。


この出来事がきっかけでしばらくいじめられなくなった。


3人の絆が深まった出来事だった。



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