お嬢様の秘密ー番外編ー
大樹はお土産袋からコーヒーを出して飲み、私のお菓子の食べかけを飲んで落ち着いたみたい。


「………怒ってる?」


「どうして行く話が出たの?」


はあっとため息をついて話し始めた。


「………最近、会社の秘書課のやつらが行きたいって言い始めて。

そしたらハロウィンで特別サービスがあるから行きましょうと誘われたんだ。やっとの事で断ったけど。」


「そう………。」


なんか安心したかもしれない。


最近キスすら恥ずかしくて避けていたから。





「なあ………りいも今日は仮装してるのか?」


「え………?」


そういえばまだ衣装を着たままだったかも。


「学園で開いたんだろ?パーティー。」


「そうよ、だから仮装したの。今年はアラビア風のセパレートドレスで。」


私は立ち上がってクルッと一周して見せた。


「………お前!その………。まあいい。で、今年は何をしたんだ、イタズラ?」


「えっとね………。お菓子やお土産に色々混ぜたりしてみた。

あとは演出で帽子がどこかいったり、こんにゃくが落ちてきたりベタなやつもあるはずよ。」」


思わずクスッと笑ってしまった。
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