お嬢様の秘密ー番外編ー
「可愛いイタズラだな………。」


「そう?でもあんまり大げさなことすると親に訴えるとか言い出すから意外と大変なのよ。」


「へえ………。」


コーヒーを飲み干した大樹は急に苦しそうな表情になった。


「りい………。」


向かいに座っていた大樹は私に抱きついてきた。


「………大丈夫?なんかコーヒー飲んでから………あっ!」


私は片手で大樹を支えながらコーヒーのパッケージを見た。


………これも媚薬入りだったこと忘れてた!!


しかもお菓子食べてるから………!


「………りい………。俺に何した?」


「………い、いや別に何も?」


「本当にそうなんだな………?」


妙に色気が増した大樹は私の上に覆い被さってきた。


「………ちょっと!」


「………俺になんかしたんだろ?イタズラ。」


「………お土産で渡しているあの袋は秋本家の試作品なんだけど………媚薬入りなの………。」


大樹は少量の媚薬でもかなり効いてしまう。


私は耐性がつけられているからそうでもないんだけど。
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