お嬢様の秘密ー番外編ー
私を押し倒してさらに乗ってくる。


「………イタズラが過ぎたな………姫様?」


ニヤッと笑った大樹に一瞬動きが遅れた。


見えているお腹に唇を当ててくる


「………っ………。やめて………。」


「………なあさっき拗ねたのって俺がああいうところ行くのが嫌だったからだろ?」


キャバクラか………


「………嫌よ。なんか………嫌なの。」


「ふうん………。」


「………今年はこの衣装にしたのは、大樹を誘惑したかったからなの!」


………言ってしまった。


「………は?」


「………呆れた?そうよね………分かっているからいいわよ……。」


「なあ、ちょっと待て。」


背きかけた顔に手を当てて無理やり大樹の方に向けさせられる。


目が少し潤んできた気がする。


「だって………衣装褒めて欲しくて帰ってくるの待ってたのに………。」


「………お詫びするからさ。………もう十分誘惑されてるし。


………可愛いよ、すごく。」


目元をペロッと舐められた。


「こんなに露出しちゃったら大量の狼に狙われるって。………ほどほどにしてくれないか。」


「………狙われるのは大樹だけ………。」


顔から手が離された隙に私は大樹の唇を奪いにいった……。



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