お嬢様の秘密ー番外編ー
服に手を突っ込まれ、何度も触られているうちに抵抗する力がなくなっていった。


ふにゃりとなった私を抱きとめて、噛み付くようにキスされた。


「………んんっ…………はぁ…………。」


もうされるがままだ。


頭がボーッとしてきたところで少し口を離してくれた。


「………お前、今回の映画大人向けの恋愛だろ?」


「………なんで知って………!」


「ニュースでやってたし同僚にお前は人気があるからな。………しかも見所はリアルすぎるラブシーンなんだろ?」


撮影はしているふりだけど編集のおかげでリアルさが増してしまった。


「しかもお前は抱きたい女1位に入っている。……お前は誰のものだ。」


熱い瞳が私を不敵に見つめている。


「………好きにしていいよ。………私は辰彦のものでしょ………。」


「お前は全く………。じゃあ好きにさせてもらうか。」


なんで私あんなこと言っちゃったの?


「お前俺のものだ。他のやつに撮影でも抱いて欲しくない。………わがままでごめんな。」


「………嫉妬?」


「うるせえ………。」


口を激しいキスで塞いできた。


バスローブしか着ていない私はすぐに脱がされてしまった。


直接触られて体がビクッと跳ねる。


「怖いのか?」


心配そうな目に大事にされているのかななんて考えていた。

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